2018年から年に一度、当院の非常勤職員でもある言語聴覚士石山 寿子先生のご依頼で、国際医療福祉大学成田キャンパスにて言語聴覚士学科の生徒さんに口腔ケアの講義をしています。
依頼の当初は、臨床畑の私が大学の生徒さんに何を教えたら良いのか戸惑いました。そんな中、石山先生の「臨床と学校で の勉強を結びつける、臨床でお手あげ状態、頭パニックにならないように育てる」という想いをお聞きして、まさに専門職として出来る唯一の事としてお受けしました。
昨今、日本歯科医師会が8020(ハチマ ルニイマル)運動を推奨している事もあり、 多くの方は自分の歯が残っています。
今回授業を受けてくださったのは義歯を見た事がない、触った事がない若い人だからこそ、高齢者の口の中の特徴を知り、どんなことに気をつけるのか、口腔機能 の衰えはどのようなものなのか、嚥下機能にどういった影響がでるのかという知識が必要です。
私の講義と演習を通じて全身疾 患の知識を踏まえ口腔ケアの基本をしっかりと理解し(口の中はデリケートな部分なので)ケアを受ける側の気持ちを体験することは相手の尊厳に配慮ができ、臨床の現 場ですぐに活躍できる事を願っています。