ネット・ゲーム症とは
オンラインゲームやスマホゲームなど、いつでもどこでも簡単にゲームができる現代、ゲーム依存症という言葉が生まれ、2018年にはWHO(世界保健機関)が「ゲーム症」と名付けて定義されるようになりました。ゲーム症とは特にネット上のゲーム(オンラインゲーム)に熱中することで、さまざまな問題が生じている状態です。ゲームが生活の中心になってしまい、日常生活や健康に影響が出ている状態をいいます。(参考:厚生労働省「新しい依存症『ゲーム障害とは』」)
ネット・ゲーム症外来
初診(予約制)
月曜日13:30~
ご予約方法
お電話で受け付けています。ご予約受付時間は、月・木曜日10:00~16:00です。
当日ご持参いただくもの
- 保険証・医療証(東京都)
- 問診票/事前に問診票を郵送します。
- 紹介状(診療情報提供書)
すでに精神科など他の医療機関へ通院中の方や、心理検査を受けたことがある方は紹介状(診療情報提供書)をご持参ください。 - その他(診察に役立つと思われる資料)
ネット・ゲーム症と関連しそうな自身のエピソードがありましたら時系列でメモなどにまとめていただくと大変参考になります。
再診(予約なし)
各担当医よりご案内いたします。
ネット・ゲーム症専門プログラム
ネット・ゲーム症専門プログラム(デイケア/ショートケア)とは
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターで開発された、ゲーム症に対する認知行動療法をベースとした包括的治療プログラム(Comprehensive Treatment Program for Gaming Disorder, CAP-G)を用いて行います。全11回のテーマごとに、少人数グループで意見交換する中で、それまでのゲームの使い方の問題点を振り返り、自分の考え方のクセや、ゲームにはまる引き金について自覚を促しつつ、本人に適した対処法を考えていきます。
プログラム内容
- まずゲームについて振り返ってみよう
- 一日の生活を振り返ってみよう
- 起きていた問題を振り返ってみよう
- ゲーム依存について考えてみよう
- ゲーム使用の良い点・悪い点を整理しよう
- ゲームをしたくなる引き金を考えてみよう
- ゲーム以外の楽しい活動を増やそう
- これからの生活をよくするためには
- 日々のストレスにどう対処するか
- 上手に自分を伝える練習をしよう
- 怒りの感情とうまく向き合う
対象の方
- ネット・ゲーム症の方。
- 原則1クール(11回を予定)をすべて参加できる方。
順番は上記の通りでなくても構いません。クール途中からでも参加可能です。
実施日時
- 毎週木曜日、第2デイケア室にて/10:00~13:00
- 保険診療内の費用がかかります。自立支援医療の場合は1割負担となります。詳細は個別に説明します。
- 参加を希望する場合には、当院専門外来をご受診ください。
ご家族への支援
ご家族への支援(公開講座・家族相談会・家族教室)
ネット・ゲーム症の家族向けの支援として、ゲーム症の担当の医師や専門スタッフの講義、同じような悩みを抱える家族の体験談、スタッフを交えての情報交換や意見交換の場を設けています。
公開講座
- 対象の方
ネット・ゲームの問題でお困りの家族、ネット・ゲームの問題に関心のある方、支援者 - 実施日時
実施日が決まりましたらご連絡します。 - 内容
ネット・ゲームに関する講義/当院の専門外来の紹介
家族相談会
- 対象の方
ネット・ゲームの問題でお困りの家族。当院のネット・ゲーム症外来に通院中のご家族もご参加いただけます。 - 実施日時
実施日が決まりましたらご連絡します。 - 内容
ネット・ゲーム症に関する講義/ご家族同士の悩みや気持ちの共有と整理
家族教室
- 対象の方
当院のネット・ゲーム症外来に通院中のご家族。
未受診のご家族は、家族相談会や公開講座にご参加いただけます。 - 実施日時
実施日が決まりましたらご連絡します。 - 内容
ネット・ゲーム症に関する講義/家族の対応の仕方についての講義/ご家族同士の悩みや気持ちの共有と整理