平川病院のリハビリテーション

当院は、精神疾患に身体疾患を合併した患者さんへの身体リハビリテーションをおこなっています。整形外科医が勤務しているので様々な症例に対応できます。また、全国で理学療法士の免許を持っているのは13万人ほどいるのにもかかわらず、精神科に勤務する理学療法士は150名ほどしかいないのが現状ですが、その中で当院は理学療法士が14名在籍(※)し、約10%の在籍率を誇ります。精神疾患に対応し、精神科で身体合併症に対応する作業療法士、言語聴覚士はさらにまれです。全国的に精神科単科の病院で、3職種をこれだけの規模で365日稼働させているのは、日本で当院だけです。
※2021年4月1日時点で、理学療法士14名、作業療法士6名、言語聴覚療法士常勤1名、非常勤2名、助手常勤5名、非常勤1名で稼働。

広々としたリハビリテーション室で、患者さんはスタッフとともにのびのびと訓練をおこなっています。また、温熱、電気治療器の物療機器から自転車やトレッドミルなどの運動機器、さらに本格的なマシーントレーニング機械も完備しています。
施設基準:脳血管区分Ⅰ・運動器区分Ⅰ

  • 精神疾患のある患者さんにも、スタッフは身体リハビリテーションを当たり前におこなう必要がある
  • 一般科病院では難しい対応ができる(一般科と同様のリハビリテーションを提供できる環境。経験豊富なリハビリテーションスタッフがいるので安心)

おもな対象患者さん

  • 自殺企図にて高所からの飛び降りによる多発外傷、脊髄損傷、切断など重度な身体疾患
  • 転倒による大腿骨頸部骨折・そのほか運動器疾患
  • 脳梗塞・脳出血などの中枢疾患
  • 肺炎など内科疾患による廃用性症候群
  • アルコール性ニューロパチーなどの末梢神経障害など
  • 認知症リハビリテーション
  • 訪問リハビリテーション
    ※精神疾患と身体疾患を合併した症例なら何でも対応しています。

業務内容

  • 施設基準
    脳血管Ⅰ、運動器Ⅰ
    多発外傷、脊椎損傷、切断など重度な身体疾患、大腿骨頸部骨折、脳梗塞・脳出血などによる中枢疾患、廃用症候群、末梢神経障害など様々な症例に対応
  • PT(Physical Therapy)-理学療法
    歩行再獲得、義足装着、呼吸アプローチ、ADL訓練、認知症リハビリテーションなど
  • OT(Occupational Therapy)-作業療法
    上肢・手指の訓練、ADL訓練、調理訓練、外出訓練など
  • ST(Speech Therapy)-言語聴覚療法
    高次脳機能障害へのアプロ―チ、摂食嚥下

年度目標

  • 365日体制を維持しながら、より質の高いリハビリテーションの提供を目指す
  • 精神科療養病棟での疾患別リハビリテーションを提供し診療体制を整える
  • 訪問リハビリテーションの定着

職員体制

PT-理学療法士(14名)

  • 精神科病院でも一般病院と同様の身体リハビリテーションを提供
    疾患例:統合失調症+多発外傷、うつ病+大腿骨頸部骨折
    具体的な症例:多発骨折者に対する歩行再獲得、脊髄損傷による不全麻痺に対する歩行再獲得、下肢切断者に対する義足装着、呼吸アプローチ、ADL訓練、認知症リハビリテーションなど
  • 認定理学療法士が在籍(運動器、呼吸、管理運営)
    認定理学療法士とは、高い専門的臨床技術を維持し、社会、職能面における理学療法の専門性(技術・スキル)を高めていくことを目的としています。2020年10月のデータでは、会員13万人弱中、資格取得者は4千人程度であり、取得率は8%弱と全国的にまだまだ低い状況です。
    ※認定理学療法士(日本理学療法士協会認定)

OT-作業療法士(6名)

精神面ではなく身体の両面を診る。個別の調理練習や外出訓練を実施し、より高いQOL獲得を目指した治療展開をしている

  • 上肢や手指への訓練
  • ADL訓練、調理訓練
  • 外出訓練(スプリント作成、高次脳機能障害へのアプローチ、車椅子のシーティング)

ST-言語聴覚療法士(常勤1名、非常勤2名)

高次脳機能障害から摂食嚥下と多彩。精神機能から認知機能まで幅広く対応

  • 高次脳機能障害へのアプローチ
  • 摂食嚥下チーム
    ST、内科医、歯科医、歯科衛生士、栄養士で嚥下チームを編成し、嚥下内視鏡(VE)嚥下造影(VF)など機器による精密な検査を実施し患者さん一人ひとりに適切な嚥下食が提供できるよう取り組む 摂食機能療法対象者:109名。食上げ率8割
  • 口腔ケアの動画を作成し、YouTubeで公開中

助手(常勤5名、非常勤1名)

治療の補助や患者さんの送迎、物療機器のセッティング、訓練物品の管理から整理整頓、また治療データの蓄積までおこなう。患者さんとセラピストの架け橋となり、より良い環境で訓練ができるようにつとめる。

活動

学会発表

精神心理領域で同一病院での演題発表数:全国1位

地域活動

地域包括支援センターでの「ころばん体操」など地域の高齢者に対して運動プログラムを展開。西多摩南多摩地区での転倒予防対策事業などにも参加しています。

  • 運営
    日本理学療法士協会精神心理領域理学療法研究会理事
    東京都理学療法士協会/西多摩南多摩地区ブロック世話人会/八王子支部

院内活動

トランスファー指導、転倒予防対策、看護部研修の講師

教育体制

教育体制

  • 新人教育指導体制あり
    先輩による指導、フォロー体制の完備

院内勉強会

積極的に勉強会を実施し、専門的な知識や技術を学ぶ機会をもうける

  • 卒後教育
    新人教育期間終了後に実施/基礎・応用学習、専門分野学習、学会発表

他病院とのウェブカンファレンスを実施

ウェブ上で他病院と勉強会や症例検討などをおこない、情報や意見交換をおこなう

その他の強み

  • 整形外科医が勤務(非常勤)
    非常勤の整形外科医が2名いるので、適切な治療が可能
  • 大学病院など高度医療機関からの入院

リハビリテーション専門書を出版

「精神科・身体合併症のリハビリテーション~総合的な治療から実践まで~」
「精神疾患が合併していても身体リハビリテーションはできる!」
本書は症例ごとの対応のポイントや工夫などを記載

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