発達障害とは
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。ですが、発達障害はその特性を患者さんやご家族・周囲の人がよく理解し、患者さんにあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することができれば、持っている本来の力がしっかり活かされるようになります。(厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」より)


具体的な特徴例
- 「当てはまるものがある=発達障害」というわけではありません。
- 年代に限らずみられる特徴や大人になるにつれて特徴が落ち着いてくることもあります。
- 普通に話しているつもりなのに相手を不愉快にさせたり、怒らせてしまったりする
- クラスや職場の人の顔が覚えられない
- 暗黙のルールが理解出来ない
- 仕事の優先順位がつけられず、締切に間に合わない。
- 仕事の抜けやミスが多い。
- 方法や手順、物の並べ方などにも強いこだわりがあり、状況に合わせて柔軟に変更することができない
- スケジュール管理が上手くできない など
当院では発達障害外来(ASD/ADHD専門外来)を設けて発達障害の診断、その後の支援などを行っています。
発達障害外来(ASD/ADHD専門外来)
おもに大人の発達障害の方を対象としています。子ども(5歳~)の発達障害の相談も受けられますが、療育プログラムやプレイセラピーなどのプログラムがないため、相談、検査、診断、投薬治療までに限られることをあらかじめご了承ください。
初診の時間(予約制です)
火曜日13:30~/水曜日13:30~
ご予約方法
◆発達障害外来の予約受付時間・問い合わせ
月曜日・火曜日・水曜日 12:30~15:00
※予約受付・問い合わせ先は「地域生活支援科」となります。
→音声ガイダンスは「5」となります。
◆すでに精神科など他の医療機関へ通院中の方や、心理検査を受けたことがある方は紹介状(診療情報提供書)をご用意してご予約ください。
◆可能な限り保護者・養育者の同伴をお願いしております。
当日ご持参いただくもの
- 保険証・乳幼児・子ども医療証(東京都)
- 問診票/事前に問診票を郵送します。
- 紹介状(診療情報提供書)
すでに精神科など他の医療機関へ通院中の方や、心理検査を受けたことがある方は紹介状(診療情報提供書)をご持参ください。 - その他(診察に役立つと思われる資料)
発達障害と関連しそうなご自身のエピソードがありましたら時系列でメモなどにまとめていただくと大変参考になります。可能であれば母子健康手帳、小・中学校の通知表などをご持参ください。
- 診断には、幼少時からの詳細な発達歴が重要となります。なるべく幼少期からの様子がわかるご家族とご来院ください。心理検査や頭部CT、問診などのため、診断までに数回ご来院いただきます。
- 再診については各担当医よりご案内いたします。
- 当院ではASD(自閉症スペクトラム障害)の特性を持つ方やADHD(注意欠如多動性障害)のデイケアプログラムを行っています。他院通院中の方も通院先を変えずに利用可能ですが、通所前に当院での診察も一度受けていただきます。
- お急ぎの方や何度も来院することが困難な方は検査入院も受け付けています。
発達障害デイケアプログラム
当院の発達障害者向けプログラムでは、以下の3プログラムを行っています。
デイケア時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
11:00~12:00 | - | - | 発達 レク |
- | - |
13:00~16:00 | - | - | - | ASD | ADHD |
費用について
保険診療内の費用がかかります。自立支援医療制度利用の場合は1割負担となります。
(詳細は当院来院時に別途説明いたします)。
デイケアに関するお問い合わせ
平川病院042-651-3131/受付時間 9:00~16:00
音声ガイダンスが流れましたら、デイケアの問い合わせ「3」を押してください。
ASD専門プログラム
ASD(自閉スペクトラム症)専門プログラム目的
- 自分自身の特性を理解すること。
- 特に就労に向けて、コミュニケーションに必要な知識や練習に取り組むこと。
- 同じような特性や悩みをもつ仲間と、お互いに支え合う経験をもつこと。
プログラム内容と予定表
使用する資料:昭和大学発達障害医療研究所で開発された発達障害の方向けテキスト(全20回)
※1回分のテーマを2回に分けて行うことがあるため、1クールの回数が数回増えることがあります。
対象の方
- ASDおよびASD特性をお持ちの方で、現在当院通院中の方。
※他院通院中でも利用可能です(他院通院中の方は一度当院でも診察を受けていただきます)。
※原則、1クール(20回程度)すべてに参加できる方。
実施日時
毎週木曜日 /13:00~16:00
プログラムの流れ
基本的に以下の流れで進めていきます。
※2時間~2時間半程度のプログラム内容で、適度に休憩を挟みます。
- 入室・検温
- 始まりの会(10分)
- ウォーミングアップ(20分)
- プログラム(90分)
- 帰りの会(10分)
デイケアに関するお問い合わせ
平川病院042-651-3131/受付時間 9:00~16:00
音声ガイダンスが流れましたら、デイケアの問い合わせ「3」を押してください。
ADHD専門プログラム
ADHD(注意欠如多動性障害)専門プログラム目的
- 特性への理解を深めること。
- 特性から生じる課題への工夫を見つけること。
- 社会資源の活⽤や周囲の配慮の受け⽅を知ること。
プログラム内容と予定表
- 下記PDF内容を参加メンバーの目的に合わせたテーマに沿って進めていきます。
- 予定表の内容以外に、「認知行動療法を用いて自分自身の困りごとを【感情・行動・思考・身体症状】の視点から整理すること」 「計画すること」、「計画を実践する」などの内容も行っています。
※テーマについては、参加メンバーと相談をしながら、変更や入れ替えを行っています。
対象の方
- ADHD及びADHD特性をお持ちの方で、当院通院中の方。
他院通院中でも利用可能です(他院通院中の方は一度当院でも診察を受けていただきます)。
※原則、1クール(20回程度)すべてに参加できる方。
実施日時
毎週金曜日 /13:00~16:00
プログラムの流れ
基本的に以下の流れで進めていきます。
※2時間~2時間半程度のプログラム内容で、適度に休憩を挟みます。
- 入室・検温
- ウォーミングアップ(20分)
- プログラム(90分)
- まとめ(10分)
デイケアに関するお問い合わせ
平川病院042-651-3131/受付時間 9:00~16:00
音声ガイダンスが流れましたら、デイケアの問い合わせ「3」を押してください。
発達レクプログラム
発達レクプログラム目的
- 自分自身の特性への理解を深めること。
- 集団の中で過ごすことに慣れること。
- ゲームやスポーツを通して、他者と交流すること。
プログラム内容
ゲーム・レクリエーションの例
- カードゲーム
- バランスゲーム
- 音楽鑑賞
- 好きなもの紹介
- すごろくゲーム
スポーツの例
- ボウリング
- ボッチャ
- ストラックアウト
- フリスビー(フライングディスク)
※内容は参加メンバーと一緒に決めて行います。
対象の方
- 主に発達障害、発達障害特性をお持ちの方で当院通院中の方。
- 集団でのコミュニケーションに課題を感じている方。
実施日時
毎週水曜日 /11:00~12:00
プログラムの流れ
基本的に以下の流れで進めていきます。
※1時間程度のプログラム内容です。
- 入室・検温・朝の会
- プログラム内容説明(5分)
- プログラム(40分)
- まとめ(5分)
デイケアに関するお問い合わせ
平川病院042-651-3131/受付時間 9:00~16:00
音声ガイダンスが流れましたら、デイケアの問い合わせ「3」を押してください。