こんにちは、薬剤科 です。
まだまだ残暑の厳しい日々が続いていますが、そんな時、スポーツ飲料で薬って飲んでもいいかしら、という問い合わせをいただきます。
服薬は水でなければいけないのでしょうか。
薬は、本来十分な水やぬるま湯で服用していただき、胃まで送られて溶け薬の成分が血液中に入り効果が発揮されます。
しかしスポーツドリンクに含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンで一部の抗生物質の効果が弱まることがあります。
また、抗生物質のコーティングがはがれてしまって苦みを感じることがあります。
起床時に飲む骨粗鬆症の薬はスポーツドリンクやカルシウム、マグネシウムを多く
含むミネラルウォーターで服用すると薬の吸収が悪くなる可能性があります。
ですから、やむを得ない場合以外には、薬はコップ1杯の水かぬるま湯でのむのが
良いのです。
(参照:日本腎臓財団『クスリ全般』
住友ファーマ株式会社『薬を使う時編』)
文:栗原