【事例検討会】4月開催のレポート&6月開催のトピックス
▮4月4日(月)開催の事例検討会レポート
4月4日(月)の事例検討会は「ご本人の気持ちになってみませんか?」というテーマでおこないました。
架空事例の竹子さんの物忘れの始まりから入院、退院までをいくつかの場面で区切り、グループで、「自分が竹子さんだったら‥」と意見を出し合いました。
認知症の方に携わる仕事をしている私たちは、「ご本人の気持ちを考えて」仕事をしているつもりです。
しかし、今回参加者の皆さんが「竹子さん(認知症の当事者)」になり言ってくださった言葉になんどもハッとさせられました。
少し紹介させていただきます。
画面を見ている様子はあるのにリモート面会でご主人が熱心に声をかけても反応がない。「ご主人の声掛けに黙っていたのはどうしてですか?」という問いに
「タレントでもあるまいし、テレビに映っているはずがない。みんなで私を騙そうとしているんじゃないだろうか」という意見がでました。
コロナ渦で、なんとかご家族とご本人が顔を見たり言葉を交わしたりするためにリモート面会をおこなっているところは多いとおもいます。
でも、高齢で昔のことは覚えていることがあるけど、新しいことを覚えるのが難しい認知症の方からしたらどうでしょうか?
テレビ電話なんて夢のまた夢、未来のことと考える方も少なくないとおもいます。
「ご本人の気持ちを考えて」ではなくもう一歩踏み込んで「ご本人の気持ちになって」日々仕事をしていきたいとおもいました。
ご参加くださった皆さんありがとうございました。
▮6月6日(月)開催の事例検討会トピックス
5月開催はお休みで、次回は、6月6日(月)に開催します。
テーマは未定で、当センター看護師が頭を抱えています。
テーマについてご意見やご要望がありましたら 椎名 下山までご連絡ください。
お待ちしています!
南多摩医療圏認知症疾患医療センター 精神保健福祉士 下山恵美