【事例検討会】9月開催のレポート&10月開催のトピックス
9月6日(月)の事例検討会のご報告です。
今回のテーマは、「介護サービスの利用を嫌がる方への対応」とし、シルバーサポートの志村恵美子さん、デイサービス桜並木の藤田純平さん、元気セミナーやまぼうしの金澤由香さんに話題提供をお願いし、参加者のみなさんと意見交換をしました。
志村さんから、介護サービスを嫌がる方の背景や利用していただくためのアプローチ等の考え方について、藤田さん、金澤さんには各施設の概要とそれぞれ事例を一つずつご紹介いただきました。
話題提供では、まず、ご本人がどう思われるか、どうしてサービスを利用するのか、ということを大切にして支援してくださっていました。
また、すんなりとはサービスに繋がらない場合でも、あきらめずに支援し続けるには、ご本人のみならず、ご家族の支援も同時に必要で、うまくできていることもできなかったこともご家族と関係者が共有し、一緒に取り組んでいけるようご本人、ご家族と関係者が信頼関係を築いていくことを大切にしてくださっていました。
一方で、参加者の方からすでに高齢者の方の趣向も多様化しつつあり、介護保険の事業所がご本人に満足していただけるプログラムが提供できているかということや、一度はうまく利用が出来てもご本人の状態の変化に伴い、利用先を見直す必要があったというご意見等をいただきました。
困難なことに直面した際には、どこか1か所の事業所で、または誰かひとりの支援者で抱え込んで解決できるものではありません。それぞれの関係者が当事者意識をもち、考えられることを出し合い、失敗しても取り組み続ける連携が実践できたら・・・願わくば、事例検討会に参加してくださっているみなさまとこのような連携が実現できることを期待しています。
さて、10月の事例検討会は、10月4日(月)にオンラインで開催します。
当センターの公認心理士の淵上が、「8050問題」についてみなさんと意見交換出来ればと準備をしております。
ホームページ上に開催案内はすでにホームページに掲載しておりますので9月23日までにお申し込みください。
お待ちしています。
平川病院
精神保健福祉士 椎名