【事例検討会】10月開催のレポート&11月開催のトピックス
▮10月4日(月)開催の事例検討会ご報告
今回は、いわゆる‘8050問題’をテーマに、私、公認心理師の淵上より話題提供をさせていただきました。まず初めに‘8050問題’や‘ひきこもり’の定義、そしてこれらの問題に対して現在までに立案・検討されてきた施策などについて簡単に情報共有を行いました。続いて当方より上記の課題を抱える模擬事例を紹介し、それをもとに参加者の皆さんに小グループに分かれてディスカッションしていいただきました。
参加者の皆さんは、直接は主に‘80=親世代’の相談・援助・介護を担う立場の方々なのもあって、「自分たちの現場でも‘50’(子世代)の問題が見逃されるケースは少なくないであろう」という問題意識にはじまって、この模擬事例に対するケース検討が活発に行われました。
さらに後半では、このケースに限らず“80・50問題において、私たちが地域で取り組めると良いこと”をディスカッションテーマに議論していきました。そこでは「支援において困っている時に、支援の担当者もまた、自分の直接の担当領域外の関係者や支援機関と繋がれることの大切さ」なども話し合われました。
また、なかには既にこのようなケースに対して両世代へのアプローチを実践されている現場からのお話や、あるいは八王子市においても現在「重層的支援体制整備事業」についての検討が始まっていることなど、情報提供いただきました。
‘8050問題’に限りませんが、多重課題を抱える患者様や、そのご家族さまに向き合う時に、前述のディスカッションで挙がっていた「支援者にとってのネットワークやソーシャルサポートの重要性」を私自身、あらためて学ばせていただくと共に、微力ながらも本事例検討会が参加者の皆さん、そして地域にとってそのような一助の場となるよう、寄与していきたいと思います。
平川病院 公認心理師 淵上
▮11月1日(月)開催の事例検討会トピックス
11月の事例検討会も、オンラインで開催します。
多摩若年性認知症総合支援センターの来島センター長、伊藤様にご講演頂きます。
8月27日(金)に開催した研修と同内容ですが、今回は質疑応答の時間がございますので、ぜひご参加ください。
開催案内をホームページに掲載中です!ページはこちら!
10月21日(木)までにお申し込みください。お待ちしています。
平川病院 精神保健福祉士 下山