【事例検討会】12月開催のレポート
新年あけましておめでとうございます。昨年も関係機関の皆さま方には大変お世話になりました。
去る12月5日の事例検討会は『認知症‘以外’についても多職種で考える』と銘打って、高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)との連携事例を、センター相談員の方と共に話題提供させていただきました。
以下は当日の事例提示を行いました、当院・心理療法科の内田 竜人からの話題提供所感です。
「私からは、まず知的障害と認知症の相違点や精神科医療で行う心理検査についてご紹介の上、知的障害か認知症が疑われた高齢者の事例を提出いたしました。私の普段の業務は病院内連携に留まることが多いです。しかし、今回提出したのは地域包括支援センターと連携し、医療と福祉の視点から見立てを考えていった事例でした。ディスカッションでは様々なご経験を持った参加者の方々からたくさんのご意見を頂戴し、事例検討会を通じて多機関、そして多職種で連携しながら見立てを考え、援助することが重要だと改めて感じました」
近年「精神障害(疾患)の有無や程度に関わらず、誰もが安心して暮らせる社会」を目指した、地域包括ケアシステムの構築の必要が謳われていますが、その支援の実際や協働の在り方についてご参加の皆さんと一緒に考える機会となりました。
さて、次回の事例検討会は、少し先の日程となりまして3月6日(月)に開催予定です。本年も皆さまの御参加、そして御指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
公認心理師・臨床心理士
淵上 奈緒子